肺炎に伴う胸膜炎は通常、肺炎の治療によって治ります。 抗生物質で治療する期間はだいたい1週間です。 ただし、同じ肺炎に伴う場合でも胸膜が癒着している場合や明らかに膿のような胸水がたまっている場合(膿胸)では、抗生物質による治療だけで治すのは難しく、胸腔ドレナージが必要となります。
胸膜炎はなぜなる?
肺結核、肺炎、肺がんなどをすでに発病しており、腫瘍や炎症が胸膜を刺激することで起こります。 肺疾患だけでなく、肝硬変や心不全、石綿(アスベスト)など、胸膜を刺激するものによって起こる場合もあります。
胸膜炎の症状は?
胸膜炎の症状 主に、胸の痛みや呼吸困難、発熱、咳といった症状が現れます。 胸の痛みは、ピリピリと感じることが多く、大きく息を吸ったときに悪化します。 呼吸困難は、胸水が肺の周りにたまり、肺を圧迫するために起こります。
胸膜炎は何科?
胸膜炎は何科を受診する? 胸膜炎の疑いがある場合、呼吸器内科を受診しましょう。
胸膜炎とはどんな病気?
肺の表面をおおう胸膜に炎症が生じると、浸出液が肺内から胸膜を通り抜けて胸腔内へ移動し、胸水が生じます。 このために胸痛や呼吸困難などの症状が現れる疾患を胸膜炎といいます。 原因としては感染症や悪性腫瘍が多く(表1)、罹患率は地域により異なります。