通常、眼底で生じた出血は1~3か月で吸収・消失します。 これより長期にわたって出血が吸収されない場合には、血液で濁った硝子体を切除する治療を行うこともあります。
眼底出血の視力回復は?
眼底の出血自体は、ゆっくりと時間をかけ引いていきます。 出血が引いた後、最終的にどの程度視力が回復するかは、視力にとって一番大切な、黄斑の障害の程度によって異なります。 網膜浮腫が黄斑に及ぶ黄斑浮腫が高度であれば、視力は回復しづらくなります。 とくに浮腫が強いと、重度の視力障害が残ってしまいます。
眼底出血の原因は?
眼底出血をきたす主な病気 網膜の静脈が何らかの原因で生じた血栓により詰まって眼底出血を起こす病気です。 高血圧や糖尿病、高脂血症などの全身的な病気を合併することが多く、動脈硬化が主な原因と考えられています。 血管が閉塞する場所により、網膜中心静脈閉塞症(CRVO)と網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)に分けられます。
眼底出血したらどうする?
症状があったら… 放置したり、自己判断で目薬を使用したり、触ったりしないでください。 症状があるときは、早めに医療機関を受診してください。 眼底出血の症状が現れた場合、原因によっては失明する恐れがあります。 そのため、医療機関で、検査・治療を受けることをおすすめします。
眼底出血の初期症状は?
初期の内は小さな出血が眼底(網膜)に点々と見られる程度です。 自覚症状は軽い飛蚊症くらいです。 点状の出血がだんだん大きくなって行きます。 やはり飛蚊症程度で、ほとんど自覚症状はありません。