脂肪腫は皮膚のすぐ内側にできる脂肪のかたまりで、柔らかくゴム状のような感触があります。 体のどこにでもできる可能性がありますが、発生しやすい部位は、背中・首・肩・太もも・腕・おしりなどです。 中には、頭皮にできるという方もいらっしゃいます。 また、複数の脂肪腫が同時にできることもあります。
脂肪腫の好発部位は?
身体の各部に発生しますが、背部、肩、頸部などに多く、次いで上腕、臀部、大腿などのからだに近い方の四肢に多くみられます。 顔面、頭皮、下腿、足などは比較的まれです。 大きさは数mm径の小さなものから、直径が10センチ以上に及ぶものまでいろいろです。
脂肪腫は何科を受診?
「脂肪腫は何科を受診すればいいのか?」という疑問を持たれる方も多いと思いますが、近年では主に'形成外科'という科で診察や治療を行うことが多いです。 実際の手術は、腫瘍直上の皮膚をメスで切開し、腫瘍の周りにある被膜(ひまく=周りを覆っている膜)を周囲の組織から剥離(はくり=はがすこと)して、腫瘍の本体を摘出します。
脂肪腫はなんでできる?
脂肪種の原因は? 脂肪腫発生の正確な原因は不明です。 一般的な個発の脂肪腫は、肥満、高脂血症、糖尿病をお持ちの方にできやすい傾向があり、外傷との関連が推察されています。 また、ストレスなどの心理的要因の関与は特にありませんが、多発している腫瘍は後述するように、遺伝や飲酒との関係性を認める場合があります。
脂肪腫 どうする?
脂肪腫の治療方法 外科的切除が必要になります。 長年放置していてもサイズが変わらないため切除しない方もいますが、徐々に大きくなってきたり痛みを伴う場合は切除をお勧めします。 長径5cm以上ある脂肪腫は悪性の可能性も考慮し手術前に他院でMRIの画像検査をしていただく場合がございます。