初期症状のめまいや異常な体温上昇などを放置していると、さらに体温が40℃を超えるほどに上昇して脱水状態となり、意識の混濁や異常な言動、全身のけいれん、嚥下障害などへと症状が悪化していきます。 さらに昏睡状態から多臓器不全を起こすと、最悪の場合は死に至ることもあります。
熱中症になるとどうなるか?
熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のこと。
熱中症になりかけたらどうしたらいい?
① 涼しい環境への避難 風通しのよい日陰や、できればクーラーが効いている室内などに避難させましょう。 ・衣服を脱がせて、体から熱の放散を助けます。 きついベルトやネクタイ、下着は ゆるめて風通しを良くします。 ・露出させた皮膚に水をかけて、うちわや扇風機などで扇ぐことにより体を冷やし ます。
熱中症 重症 どうなる?
熱射病は、炎天下でのスポーツや作業、溶鉱炉など高温環境での作業中に、発汗などによる熱の放散が間に合わなくなり体の温度調節ができなくなり、様々な症状を出します。 重症になると40度以上の体温になり、けいれんを起こしたり、昏睡状態になります。 高体温になると体中の細胞が文字どおり煮えたぎることになります。
熱中症になったらいつまで続く?
自分で対処ができるⅠ度の熱中症であれば、水分・栄養補給をして十分な休養を取ることで、長くても24時間程度で回復するでしょう。 もし、1日以上経っても症状が改善しない場合は、熱中症以外の疾患を疑う必要が出てきます。