脊椎圧迫骨折(せきついあっぱくこっせつ)は、いわゆる背骨が骨折している状態です。 骨が圧迫されたような形になることが多いため、一般的に「圧迫骨折」と呼ばれています。 転倒や尻もちをつく、といった軽い衝撃でおこります。
圧迫骨折とはどんな病気ですか?
圧迫骨折とは外から骨を押しつぶすような強い力が働いたために起こってしまう骨折です。 脊柱にある椎体の胸椎に起こる圧迫骨折を胸椎圧迫骨折、腰椎に起こる圧迫骨折を腰椎圧迫骨折といいます。 腰椎圧迫骨折は、骨粗鬆症、スポーツ外傷や転落事故、がんの転移部などにより起こることがあります。
圧迫骨折 痛み どこ?
「みぞおち」の後方にある背骨(胸椎と腰椎の移行部)に骨折が生じやすいのですが、痛みは骨盤付近の腰部に感じます。 痛みには特徴があり、寝ている姿勢から起き上がろうとする瞬間に鋭い痛みが生じ、一旦立ち上がればあまり痛くなく、歩行もなんとか可能というもので、「体動時腰痛」といわれます。
圧迫骨折 どこ?
脊椎での圧迫骨折は、椎骨の椎体と呼ばれる部分が押しつぶされます。 骨折する場所で多いのは、第11胸椎から第2腰椎です。 圧迫骨折の原因でもっとも多いのが、高齢者の骨粗鬆症です。 若年者でも事故などにより発生したり、腫瘍である場合もありますが、それほど多くはありません。
圧迫骨折 放っておくとどうなる?
圧迫骨折を放置していると偽関節(ぎかんせつ)という状態になることがあり、神経障害を引き起こして手術が必要になることもあるので、早めに受診することが大切です。