骨粗鬆症になる原因によって、「原発性」と「続発性」に分けられます。 原発性は、閉経や加齢によって起こる骨粗鬆症です。 また、妊娠によって起こる骨粗鬆症も含まれます(妊娠後骨粗鬆症)。 原発性骨粗鬆症のなかでも、女性において、女性ホルモンが低下することによって起こる骨粗鬆症を「閉経後骨粗鬆症」といいます。
骨粗鬆症はなぜなる?
加齢に伴って骨の量は減少します 若い人でも極端なダイエットや運動不足、ステロイド剤の服用などの影響で骨粗鬆症になることもあります。 長年の生活習慣(喫煙、アルコール・カフェインの多飲、日照不足など)が原因となることから、生活習慣病との関連も重要と考えられています。
骨粗鬆症 女性多いなぜ?
骨粗鬆症とは、骨の量が少なくなったり、骨の中身(構造)が悪くなり、そのため骨の強さが脆くなり骨折しやすくなった状態をいいます。 女性ホルモンが骨の代謝を調節しているために、閉経により女性ホルモンが減少すると骨粗鬆症を発症しやすくします。
骨粗鬆症の検査で何がわかる?
骨の量を調べる検査に骨密度測定があります。 この検査は骨の1cm2にどれだけカルシウムやリンなどのミネラル成分が含まれているか明らかにし、骨粗鬆症や骨折のリスクを判定することに用いられます。 骨密度測定は大きく2種類に分けられ、X線を用いる方法と、超音波を用いる方法があります。
骨粗鬆症骨折が起こりやすいのはどれか?
骨粗鬆症の症状 骨粗鬆症の症状で最も怖いのが骨折です。 高齢者に起こりやすい骨折は、大腿骨近位部骨折(頚部骨折)、脊椎圧迫骨折、手首の骨折(橈骨遠位端骨折)、上腕骨骨折で、いずれも転倒により発症する場合が多いとされます。
原発性骨粗しょう症とは何ですか?
広く一般に認識されている骨粗しょう症は「原発性骨粗しょう症」と呼ばれるもので、遺伝的な素因に加齢や生活習慣が加わった複合的な原因によって起こります。 一方、これらの要因以外に特定の原因があるものを「続発性骨粗しょう症」といいます。
なぜ骨粗鬆症になるのですか?
原因となる病気がなく、加齢や閉経、生活習慣などによる骨粗鬆症です。 歳をとると、骨リモデリングのスピードが落ちます。 骨吸収・骨形成ともに低下するうち、骨形成のスピードがより低下することで、骨粗鬆症になります。 一般に、骨密度のピークは男女ともに20代で、その後は徐々に低下すると考えられています。 早期に骨粗鬆症となることを予防するためには、若いうちから食生活や運動習慣に気をつけることが大切です。 できるだけ骨密度のピークを高くし、さらにその後の低下を予防するのが重要と考えられます。 女性ホルモンのエストロゲンには、骨吸収を緩やかにする効果があります。 女性の場合、50歳頃で閉経をむかえるとエストロゲンが減少するため骨吸収のスピードがあがり、骨粗鬆症になりやすくなります。
続発性骨粗しょう症にはどのような病気がありますか?
続発性骨粗しょう症には、他の病気の治療に使われる薬が原因となっているものがあります。 中でも注目されているのはステロイド性骨粗しょう症(glucocorticoid-induced osteoporosis: GIO)です。 長期間ステロイド薬を服用している人の30〜50%に骨折がみられるという報告もあります。
骨粗しょう症の原因は何ですか?
続発性 骨粗しょう症 は、原因となる特定の病気や薬の影響によって二次的に起こるものをいいます。 その原因には以下のようなものがあります。 前の記事 「骨粗しょう症の原因。 骨密度の低下には複数の理由がある」 でお示ししたように、骨の強度は 骨密度 と骨質の2つの要因から成り立っています。 なぜ骨質という要因の存在が分かったかというと、糖尿病の人は骨密度が低下しなくても骨が折れるということがあったからです。 それ以前にも、たとえば50歳代と80歳代では同じ骨密度でも 骨折 リスクが5倍にもなることから、何か骨密度以外の素因が関わっているのではないかと考えられていました。 このようなことがいわば「状況証拠」として、骨質の存在を物語っていたのです。