洗う頻度は1日1回程度でよいことが多いですが、きずの状況によってさまざまです。 ばい菌を減らす目的で、昔はきずに対して消毒を頻繁に行っていました。 褥瘡治療の研究データの中にも、消毒液のひとつであるポピドンヨードで消毒した場合のほうが治療経過がよいとする報告がいくつかあります。
褥瘡の洗い方は?
A褥瘡(床ずれ)の傷は市販の石けん、ボディーソープで洗わないでください。 傷は洗浄ボトルを用いて、生理食塩水または水道水のぬるま湯で洗います。 傷のまわりの部分は市販の石けん、ボディーソープで洗っても大丈夫です。 肌にやさしい弱酸性の石けんをよく泡立てて、やさしく洗ってください。
創部の洗浄方法は?
創からの浸出液が多い、また臭いがある時は、創周囲皮膚を石鹸で洗います <洗浄の方法> ① 低刺激性の石鹸(弱酸性)をよく泡立てます。 ② 泡立てた泡で創周囲の皮膚をやさしくなでるように洗いましょう。 ③ 石鹸を洗い流します。 シャワ-は創に直接当てず、創の上部に当てて 流れるお湯で洗いましょう。
褥瘡の洗浄温度は?
洗浄剤を38℃ほど(人肌程度)の微温湯で十分に洗い流す。 創周囲の汚れを浮き上がらせる。 不織布など柔らかい材質のもので保湿洗浄剤をふき取る。
褥瘡の洗浄圧は?
褥瘡の清浄化には、人肌くらいに温めた生理食塩水または水道水による加圧洗浄がふさわしいのです。 加える圧が低いと洗浄効果は得られませんので、少し水しぶきがあがるくらいの圧をかけ、十分量の生理食塩水または水道水(目安は褥瘡面積1cm2あたり10ml)で洗浄しましょう。